オランダ アムステルダム①:旅行前に知っておきたいマメ知識

オランダ / アムステルダム

オランダ(正式名称:ネーデルランド王国)は面積41,156km2、人口約1,700,000人の日本と比較したら小さな国です。日本人がイメージするオランダと言えば、チューリップ風車ミッフィーなんかがよくあって、その他にもマリファナ飾り窓といったイメージがあるかと思いますが、以下に僕が見て実感したオランダ、中でもアムステルダムの面白さをご紹介します。楽しい現地日本語ツアー情報も乗っております!

アムステルダムとは

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アムステルダムは、人口820,654人(2012年)、都市圏人口は2,289,762人にのぼるオランダの首都で、「アムステルダム」という名前は「アムステル川のダム」を意味しています。13世紀頃にアムステル川の河口にダムが作られ、そこに街ができたと言われております。アムステル川は、観光スポットで有名なマヘレの跳ね橋がかかっており、レンブラント広場や市庁舎、オペラハウスの正面を流れております。

アムステル川の場所はこちら

 

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ダム広場は観光に訪れた人なら誰もが訪れる場所となっております。というわけでこのダム広場は街の中でも中心をなしていて、最も重要な場所でもあります。

現在このダム広場は王宮、新教会、バイエンコルフ デパート、マダム・タッソー館、お土産屋さんなどが並んでいて、広場の東側には第二次世界大戦の戦没者慰霊碑が立っております。アムステルダムの中心ですのでぜひ一度は訪れていただきたい所です。

 

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美しい運河とアムステル川

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ベルギーのブルージュ(Brugge)という街も「ベネチア」などと呼ばれておりますが、アムステルダムもブルージュに負けず「北のベネチア」と呼ばれており、その呼び名の通り美しい運河に囲まれております。この運河、中でもヘーレングラハト(Herengracht)カイゼルスグラハト(Keizersgracht)プリンセングラハト(Prinsengracht)の3本の運河は世界遺産にも登録されており、ダム広場を囲むように半円状に流れております。グラハト(gracht)は運河を意味しますので、ガイドブックなどにはヘーレン運河、プリンセン運河などと書かれているかもしれません。以下の地図からもわかるように、街はたくさんの運河に囲まれております。

 

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ダム広場を中心に一番内側に流れる運河はシンゲル(Singel)と言い、15〜16世紀に作られました。当時のアムステルダムの外堀の役割を果たしており、シンゲル(Singel)は「外堀」を意味しています。当時のアムステルダムは、このダム広場を中心に築かれていきました。

その後、ヘーレングラハトやカイゼルスグラハトが、街の成長とともに作られていきました。アムステルダムの成長は著しく、街はダム広場を中心にどんどん拡大し、人々がこれらの運河沿いに住み始めました。ちなみに、この2本の運河沿いにはアムステルダムの美しく可愛い家並みを見ることもできます。中でもヘーレングラハト沿いに建つ家は市内で最もリッチな高級住宅が並んでいる場所とも言われております。

夜の街歩きをする際はこの周辺を歩いてみると良いかもしれません。美しいライトアップや運河を見ることができ、ダム広場とは違って静かで穏やかな雰囲気を実感することができます。

 

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また、世界遺産に登録された運河の中で一番外側に位置するのがプリンセングラハト。アンネの日記を読んだ方なら聞いたことがあるかと思いますが、アンネのお父さんであるオットーの経営していた会社、つまりアンネの隠れ家があったのもこのプリンセングラハト沿い。この運河沿いには当時、会社や倉庫などが多く並んでおりました。その証拠に以下の写真のような、赤い扉の家が並んでいるところがあり、これはかつて倉庫であった名残を象徴しています。

アンネ・フランクの家はアンネの日記に関する情報は以下となっております。

アンネ・フランクの家:チケット予約や入場に関する情報

アンネの日記:アンネの家入場前に知っておきたい情報

 

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アムステルダムの運河は深さ約3メートルあり、底には自転車と泥が溜まっており、衛生上などの理由から1日に3回運河のゲートが開き、運河の水が押し出され循環されるようになっております。

 

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自転車大国

アムステルダムに来たら最も注意しなければいけないことは、自転車との接触です。街には無数の自転車が走っており、車道と歩道に並んで「自転車道」もあります。他ではあまり見たことのない自転車道であることから、うっかりそこに飛び出してしまう観光客の方も多く見かけます。

実際、「ハンドルにブレーキがついている自転車」以外に、「ペダルブレーキ」と呼ばれる「ペダルを逆に漕ぐことで停止するタイプの自転車」も多く、本当に「急に止まること」が難しい自転車も多いです。また、二人乗りしている人も多く、飲み会帰りの人も多いです…。街を歩くときは要注意です。

面白いことに、オランダ国民は平均して1人2台前後の自転車を持っているんだそうです。

1台は普段の通勤用、もう1台はパーティーやったりするときに使うんだよね〜笑

なんだそうです笑。

中古の自転車もマーケットで簡単に購入することができ、安い物だと40EURO前後で買うこともできます。自転車の盗難が多いことから、必ず頑丈な鍵をつけておく必要があります。このロックを怠ると、ほぼ100%次の日に自転車は消えてしまいます笑

また、アムステルダム市内の運河には年間に15,000台前後の自転車が落ちていて、僕も自転車を川に落とす人を何回か見たことがあります。運河には柵がついていないので、うっかり落としてしまう人も多いということでしょうか。アムステルダム市内には色々な種類の自転車が走っております。

アムステルダムの自転車レンタルなどに関する情報は以下をご覧ください。

アムステルダム:自転車の注意事項、レンタルに関する情報

 

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容認、忍耐、そして自由でクレイジーな国:オランダ

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Russell Shorto(2013)は本の中でこのように書いております。

“Mention to someone that you live in Amsterdam, and you may receive a low chuckle in response. The eyes dart to one side as your friend peers through a haze of memory for recollections of a student-era trip to the city. Amsterdam, you will be told, is a crazy place.”

誰かに「今アムステルダムに住んでるんだ。」って言うと、きっとその人は、学生時代にやんちゃしたアムステルダム旅行の思い出を頭に思い浮かべで笑いながら反応するだろう。アムステルダムは、クレイジーな場所だ。

街はたくさんの売春で溢れており、正式に政府に公認された売春婦が働いています。コーヒーショップに行けばマリファナやハシシといったソフトドラッグを気軽に注文できてしまいます。そして夜の街中心は静かになることはありません。

*マリファナに関しては完全に合法というわけではなく、所持できる量や栽培できる量には規定があり、実は法律上では「違法」です。ただオランダ語の「gedogen」”Technically illegal but tolerated” 違法だけど、公式的に容認されている。どうせ起きてしまうことなのだから、合法化して規制したほうが良いというロジックがあるんだそうです。

アムステルダムの飾り窓やコーヒーショップに関する情報は以下の記事をご覧ください。

アムステルダム:飾り窓とコーヒーショップに関する情報

 

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また、オランダは「自由の国」などとよく言われますが、上記に少しだけ書いたマリファナや売春の容認も「自由な国」と言われる所以かと思います。日本人の方でも、こういったイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか?

これら以外にも、例えば2000年12月に「同性婚」が法律化されたのはオランダが世界で初めてで、海外からの養子も認められております。街にはレインボーフラッグがかかっているバーも多く、LGBTにも社会的にとても寛容な国であります。毎年8月に行われるGAY PRIDE(ゲイプライド)はカナダやスペインのゲイプライドに並んで人気のあるイベントとなっております。

 

PROVO

PROVOに関して、なんとなくアムステルダムらしさが実感できる出来事なので書かせて頂きました。PROVOとは既存の文化や価値観に反対するオランダで起きたカウンターカルチャーの運動で、1960年代半ばに始まりアムステルダム市内でも大きな力を持っていたようです。Provoは、英語のProvoke: 誘発する、挑発する、刺激する、といった訳が当てらてたりします。

彼らはホワイトプラン(The White Plan)という運動を行い、実際に行われたものも幾つかあります。色々な種類があるので一部だけ面白い動きを。

①White Bicycle Plan

自転車シェアリングのはじまり。年間に20,000台の自転車を買って、公共機関として人々が自由に乗り降りできるようにする。これらの自転車は誰でも無料で使えるようにする。真っ白に塗った自転車を、いつでも、必要な時に。実験段階で終わってしまいました。

My White Bicycleという歌もあります(以下)。

 

②White Chimney plan

空気汚染をする者に課税を。特に、煙を大量に出す煙突は白く塗って、さらに課税をする。

③White Women Plan

望まない妊娠を減らすための運動。16歳の女性をクリニックに招待し、アドバイスや避妊方法についての説明をする。また学校でも性教育を充実させる。

また、その他、「Tomato action」という、演劇の最中にトマトを俳優陣に向かって投げつける運動もあったそうです。「もっと安いシアターでやってくれ!」という意味が込められております。

こういったPROVOの活動も、アムステルダムが「自由な国」として成り立ってきた背景担っているのではないかと、思っています。

 

February Strike

第二次世界大戦中に起こった、反ユダヤに反対するストライキで「2月のストライキ」と呼ばれております。ナチスドイツに占拠されている時に、直接的な行動が伴った最初で最後のストライキ(1941年)で、数多くのユダヤ系ではないオランダ人が参加していました。実際にトラムの運転手などがストライキを起こしたことで有名です。

実際、1940年以降、ユダヤ人たちは厳しいルールが課されていました。

アンネによれば

1942年6月20日:「私たちの自由はほとんど制限されてゆきました。」「ユダヤ人は自転車を供出しなくてはいけない。ユダヤ人は電車に乗ってはいけないし、たとえ自家用車でも、自動車を使ってはいけない。ユダヤ人は午後の3時から5時までのあいだにしか買い物ができない。」(p. 25)

こういったユダヤ人達に対する過酷な状況に、ユダヤではないオランダ人が勇気を持って立ち上がったストライキがこの「February Strike」です。

アンネ・フランクの話はこちらに書かせて頂きました。以下は、現存するアンネが写っているビデオ。当時のアムステルダムの様子が見られるたった20秒のビデオで白黒なので分かりにくいのですが、車が走っていて、自転車が走っていて、多くの人々が歩いていて…かなりモダンな生活をしている様子が見て取れます。現在のアムステルダムの様子とほとんど変わりません。

 

 

このように、当時オランダに住んでいた人々はナチスドイツとの辛く厳しい過去、人種差別を経験しています。これらの経験から現在はそういった人種差別がなく(少なく)、誰にでも開かれた国として「自由な国」オランダが成り立っております。


 

オランダで話される言葉(オランダ語)

オランダ語は、英語に近い言語で英語とドイツ語の中間的な言語です。ただ、英語ができるからといって、ドイツ語ができるからといって、簡単に話せるような言葉でもないのです。例えば、

ありがとう。
・Thank you.(英語)

・Danke.(ドイツ語)

・Dank je.(オランダ語)

 

おはよう!
・Good morning!(英語)

・Guten Morgen!(ドイツ語)

・Goedemorgen!(オランダ語)

 

それは良い知らせだっ!
・That is good news!(英語)

・Dat is goed nieuws!(オランダ語)


こんな感じで、よく似ている単語やフレーズも多いです。ただ、似ている単語やフレーズがあるからといって、簡単に理解して話せるようになるかというと、それはまた別の話。オランダ語は発音がとにかく難しいように感じます。
中でもgやrの発音は独特で、真似しようにもかなり苦労します。興味のある方は以下のYoutubeをご覧ください!

 

次に、オランダ語が他のどの国で使われているか…

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①ベルギー

ベルギーの北部、フランダース地方の方々はオランダ語(フレミッシュと呼ばれます)を話します。多少のアクセントや使われる言葉の違いはありますが、オランダ人とベルギー北部の人々はほとんど問題なく意思疎通ができるようです。もともとベルギー北部はオランダの一部でしたので、現在でもそのオランダ語が話されます。

「フランダースの家」の舞台となったことで有名な、ベルギー北部のフランダース地方です。

 

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②スリナム

はい。僕も一体どこに位置する国なのか全く検討がつきませんでした。南アメリカのブラジルの北に位置する国です。南アメリカで最小の独立国家なんだそうです。17世紀にイギリス人とオランダ人が入植し、以降オランダの領有権を得ました。

ちなみにアムステルダムには多くのスリナム料理屋さんがあって、あまり日本では食べることができない料理かと思います。

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③南アフリカ

オランダ語がほんのすこーしだけ混ざった言葉である「Afrikaans(アフリカーンス)」が使われます。ただ、オランダ人と南アフリカ人が話しても、コミュニケーションはほぼできません。幾つかの単語が似ていたり、同じだったりするそうです。17世紀半ばにオランダ人がケープタウンを作り、オランダ東インド会社(VOC)によりケープ植民地ができました。

こんな感じで、あまりよく使われている言語ではありません。


 

オランダで話される言葉(英語)

上記でオランダ語と英語の共通性や難しさについて説明しましたが実際のところ、ほとんどのオランダ人が英語を話すので英語が分かればオランダに住んでいて全くと言っていいほど問題がありません。オランダ人の友人曰く

小さい頃から英語で見ていたアメリカのドラマや映画の影響が強いと思う。

とのことでした。僕のルームメイトの息子さん(9歳)も、英語を流暢に話しているし、テレビゲームを英語で楽しんおります。日本との言語習得環境の違いは驚くべきものがあると実感しております。

オランダは人口も少ないし、オランダ語は、英語や中国語、フランス語や日本語みたいに経済的なパワーもないからね。英語が話せないと困るんだよ。

なんて発言もありました。

また、色々な人種や言葉が混ざり合い、国際色豊かな環境であることがオランダ、中でもアムステルダムの特徴。皆それぞれ固有のルーツを持っており、例えば僕のルームメイトはガーナのルーツ。そして先日はブルガリアからの留学生と知り合い、ポーランドや台湾、ドバイの方とも知り合うことができました。アムステルダムに住むオランダ国民は約50%で、その他の人達は他の国から来た人なんだそうです。

このように、オランダ人自身もアムステルダムに住む上で英語習得は必須のようです。

 

以上、オランダ、アムステルダム旅行の前に知っておきたい情報第一弾でした!少しでもオランダ旅行のお役に立てれば幸いです。

 


 

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<参考文献>

アンネの日記  増補新訂版(2003年4月10日), 著:アンネ・フランク, 訳:深町眞理子, 発行所:株式会社文藝春秋」

Amsterdam A History of the World’s Most Liberal City(2013), Russell Shorto : Vintage Books, The United States.

 

 

 

 

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