ベルギー第二の都市であるアントワープ(Antwerp / Antwerpen)の観光情報やオススメスポットなどをこちらの記事に書かせて頂きます。特に、ブリュッセルから日帰りでの旅行、アムステルダムからちょっとアントワープに立ち寄ってブリュッセルに向かう、といったパターンの方にオススメの記事となっております。Happy Tour -Netherlands & Belgium がお届けするとっておきの情報となっておりますので、ぜひご覧ください。ツアー情報なども記載しております。
アントワープとは
まず、アントワープがどんな街なのかを少しだけ解説させて頂きます。
アントワープはベルギーの首都ブリュッセルから列車で約1時間で到着するベルギーの第二の都市であり、商業、港、芸術、観光などが盛んな街です。アントワープはベルギーの北側、フランダース地方に位置しているため言語はオランダ語(Dutch)が使われます。ということでブルージュやゲントでもフランス語ではなく基本的にはオランダ語が使われます。アントワープは英語でAntwerp、オランダ語ではAntwerpen(アントウェルペン)という綴りになります。AntはHand「手」という意味で、werpenはthrow「投げる」という意味なので、Antwerpenは「手を投げる」という意味になります。
こちら(上)の写真はアントワープの市庁舎前に立っている像。よーく見ると、男性は切られた手を持っており、見方によっては投げているようにも見えなくないですよね。
アントワープはスヘルデ川沿いにある街で、かつて巨人アンチゴーン(Antigonus)がその川を通る船乗りから通行税を徴収しておりました。お金の払えない船乗りは、アンチゴーンによって手を切り落とされてしまいました。この写真の青年兵士「ブラボー(Brabo)」は勇気を振り絞り巨人アンチゴーンに立ち向かい、その巨人の手を切り落とし、川に放り投げたという伝説があります。
このストーリーがアントワープという街の名前の由来になっている、と言われております。街には「手」のモニュメントやお土産がたくさんあり、これがアントワープの特徴でもあります。手の形のチョコレートなんかもよくありますよ。
オススメスポット
以下は、アントワープに行った際にはぜひ訪れてほしいオススメ観光スポットになっております。また、日帰りや半日のアントワープ滞在の方向けに、日帰りで十分に回れる観光スポットを中心に書いております。記載の順序も「アントワープ中央駅から聖母大聖堂方面に向かう」という順番ですので、分かりやすいかと思います。
以下はアントワープのオススメショコラティエ情報。以下の記事と合わせてご観光の参考にされてください。 |
①アントワープ中央駅
1900年代初頭に完成した、鉄とガラスで作られた、世界で美しい駅ランキングにも登場する、本当に美しい駅。列車を使ってアントワープに来る際は誰もが必ず訪れる場所となります。列車から降りた瞬間、この駅のスケールの大きさ、天井の高さ、そして美しさに惚れ惚れしてしまうこと間違いなしの場所です。
②ダイヤモンド地区
アントワープは、ダイヤモンド産業でも有名。世界のダヤモンドの研磨や取引の中心とも言え、ベルギーの主要産業の一つでもあります。このダイヤモンド地区には、数多くのダイヤモンドショップが並んでおり、光り輝くダイヤを眺めることができます。興味深い点は、このエリアがユダヤ人達のコミュニティーにもなっていることです。ダイヤモンドの歴史やユダヤ教とも密接に結びついていることから、現在でもユダヤ教の方々がお店を経営していることもあります。
ダイヤモンド地区の場所はこちら。
③メール(マイル)通り(Meir)
アントワープ中央駅から、アントワープ聖母大聖堂に繋がる大通りです。歴史的な美しい建築、またファッションブランドのショップなどが数多く立ち並んでおります。以下の写真はルーベンスの弟子ファン・ダイクのモニュメント。バックの歴史的な建物とマッチするのでオススメの写真スポットとなっております。
メール通りの場所はこちら。
ちょっとした小話
ちなみに、アントワープやブルージュ、ゲントを含んだベルギーの北側で使われるオランダ語は「フレミッシュ(Flemish)」と呼ばれ、オランダ国内で使われているオランダ語とは少し発音やアクセントが異なり、また使われる単語の種類が少し違ったりもします。
ということで、僕のフランダース地方出身の友人は
アムステルダムに行ったらフレミッシュではなくて基本的には英語を使うんだよね。オランダ人が使うオランダ語、たまに何言ってるのか分からないことがあるし、特に、スーパーのレジとか、「え?え?え?」って何回も聞き返しちゃうことがあるんだ。だったら初めから英語を話したほうがコミュニケーションがスムーズなんだ。
なんてことも言っておりました。と言っても、もちろん「全く会話がわからない」のではなく「たまーに分からない言葉とかがあったりする」くらいの雰囲気です。
④ルーベンスの家(Rubenshuis)
フランダースの犬の主人公である「ネロ」が憧れたルーベンス(Peter Paul Rubens)が1610年から5年かけて作られた住居兼アトリエ(1946年に再建)。画家であり、外交官でもあり、7ヶ国語もの言語を話したと言われる非常に多才なルーベンス。住居であったことから、館内はキッチンや寝室、ギャラリー、工房などに分かれており、当時の生活の様子などを見るがことができます。
所要時間:約1時間 開館時間:10:00~17:00(最終入場は30分前) 閉館日:月曜日、1月1日、5月1日、11月1日、12月25日 ルーベンスの家の場所はこちら。 公式ホームページはこちら。 |
⑤アントワープ聖母大聖堂(Onze-Lieve-Vrouwekathedraal Antwerpen)
おそらくこの「アントワープ聖母大聖堂」は、日本人の我々は絶対に見逃せない場所であるかと思います。フランダースの犬のネロとパトラッシュが亡くなった場所であり、館内にはルーベンスの大作「キリスト昇架」「キリスト降架」「マリア被昇天」などの作品が飾られております。「フランダースの犬」の中では、絵画にカーテンがかけられておりましたが、現在はカーテンなどなく入館すればいつでも見学が可能になっております。
所要時間:約1時間30分 チケット価格:6EUR、12歳以下は無料 開館日/時間:月〜金曜日:10:00~17:00、土曜日:10:00~15:00、日曜日:13:00~16:00 聖母大聖堂の場所はこちら。 公式ホームページはこちら。 |
以下のようにネロとパトラッシュが眠っている像が、大聖堂の前にあります。実はヨーロッパではこの「フランダースの犬」はほとんど知られておらず、日本人のみが感動するスポットとなっております。日本人以外の多くの観光客には???な感じになっているのだと思われます。
⑥カフェ・レストラン Elfde Gebod
こちらはオススメのベルギー料理を扱うレストランです。ちょうどアントワープ聖母大聖堂の裏側に位置しております。美味しいベルギー料理がリーズナブルな価格で食べられ、また、店内がすごいです。写真があいにくないのですが、オーナーがクリスチャンでありコレクターでもあることから、たくさんのイエス・キリストの置物が並んでおります。ぜひ入ってみてください。かなり不思議な空間になっております。
オープニング:11:00~3:00 Elfde Gebod の場所はこちら。 公式ホームページはこちら。 |
⑦市庁舎
1500年代に建てられたルネッサンス建築の市庁舎。市庁舎の前には上記で解説した青年兵士ブラボーの像と噴水があります。様々な国の国旗が掲げられており、日本の国旗は側面にあります。ぜひ探してみてください。ブリュッセルといい、アントワープ、ブルージュといい、どこも市庁舎の作りが本当に美しいです。
市庁舎の場所はこちら。
⑧スヘルデ川とステーン城
港として発展したアントワープの象徴とも言えるスヘルデ川。広く美しい景色を見渡すことができます。ステーン城はこのスヘルデ川沿いに建っております。ステーンとは石という意味で、石作りのお城になっております。現在中の見学などはできませんが、外観だけでも見る価値のあるお城かと思います(聖母大聖堂からも近いので)。
ステーン城の場所はこちら。
⑩MAS(Museum aan de Storm)
こちらは2011年にオープンした、民族博物館の展示品やステーン海洋博物館の展示品を終結させたミュージアム。以下の写真からは見にくいのですが、このミュージアムの外壁には約3000個の銀色の手が飾られており、また館内も螺旋状にぐるっとなっており、とても珍しいモダンなミュージアムとなっております。
ここに来たら、中のミュージアムに入場する必要なく、屋上に登ることができます。
所要時間:約1時間30分 チケット価格: 一般:10EUR(特別展示入場なしの場合、5EUR) 12歳〜25歳、65歳以上:8EUR(特別展示入場なしの場合、3EUR) 開館時間:10:00~17:00/18:00(最終入場は16:00/17:00) 屋上のパノラマ開館時間(夏):24:00(最終入場は23:30) 屋上のパノラマ開館時間(冬):22:00(最終入場は21:30) 閉館日:月曜日 MASの場所はこちら。 公式ホームページはこちら *様々な料金設定、開館時間がございますので、詳しくは公式ホームページ、もしくは以下のお問い合わせから気軽にご連絡ください。 |
その他の関連情報はこちら。 |
オランダ&ベルギー ツアー情報
Happy Tour -Netherlands & Belgiumでは上記を含んだツアーを気軽に承ることが可能になっております。もちろん、その他にも数多くのツアーがございますので、ぜひご希望をお伝え頂ければと思っております。
その他、オランダやベルギーのツアープラン例は以下になっております。
以上、何かご質問やご要望、ツアーのご希望などございましたら、気軽に以下のお問い合わせからご連絡ください。宜しくお願い致します。
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