こんにちは、オランダ・ベルギーのツアーガイドのしんちゃんです。2018年から個人ブログに書いていった内容をアップデートしつつ、ハッピーツアーの公式ページに移行していくこととなりました。今回は2019年5月にアイルランドのダブリン旅行の前編内容になっています。
ダブリン旅行紀(前編)
飛行機のチケットも安く、個人的にあまり旅行したい街とも思わなかったので、あえて旅行してきました(笑)アイルランドはイギリスの西側にある島で、1922年までイギリスの支配下にあった国でした。現在でも北アイルランド(アイルランド島の北東部)はイギリスになってますよね。首都はダブリン(Dublin)で、ここに僕は3日間滞在していました。

ここ最近の僕のテーマは「知識を広げ続ける」ということ。行ったことのない場所に足を運び、実際に目で見て理解をしようと試みることであったりします。個人的な楽しみもあるけど、これをあえて仕事に関連させて述べると、
オランダやベルギーに来られるお客様の多くは、旅行好きで様々な国に訪れたことのある方々が多いのが僕の印象です。「アイルランドに行ったことがあるんですよー。」とお客様から言われた時に「そうですか。僕は行ったことがないんです。」と言ってしまうとこれで会話は終了してしまいます。これだとつまらないですよね。ガイドと色々な話を共有できたら、より一層楽しい旅行ができると思っています。
アイルランド旅行してみて思ったこと
・バー(パブ)でみんなが飲んでいるお酒のおおよそ半分が黒ビール
・てっきり英語圏なのだと思っていたけど、アイルランド語がある
・みんな信号無視する
・バスに2階がある



じゃがいも飢饉
なんだ、その変な名前は?と思いがちな「じゃがいも飢饉」。アイルランドでは「飢饉前」「飢饉後」と歴史を二つに考えて分けるほどの決定的な出来事であると言われています。
19世紀のアイルランドで人々が食べていた主食のじゃがいもが、疫病にかかり枯渇。この飢饉により人口の20%が餓死や病死、10〜20%が国外へ脱出し、さらにこの影響で結婚、出産数が激減したという出来事です。最終的にはアイルランドの総人口が全盛期の半分にまで落ち込んでしまったのだそうです。
さらに辛い事実として指摘されていることは、アイルランド国民の食料が不足し餓死者などが続出している中、イギリスへの食料輸出は止まらなかったということです。
この時期に推定100万人以上の死者がでたと言われてますが、イギリスへの移住、アメリカへの移住、カナダ、オーストラリアへの移住が盛んに行われ、その移民の数は200万人に及んだと言われています。この影響もあり、現在のアイルランド島人口はかつての人口には遠く及びません。
僕の住むアムステルダムの人口は約90万人くらいだから、それ以上の人々が死亡して、その倍の人口が移民となり外国に出ていったということになります。
ギネス(GUINNESS)St. James’s gate Brewery, Dublin



さてさて、アイルランドといえばギネスですね。てっきりイギリスのビールなのかと思ってましたが、実はギネスはアイルランドのビールです。アイルランド島の3分2の大麦が、このギネス社によって購入されているという驚異の事実もあります。
ダブリンにあるギネスビール工場見学ツアーに参加してきましたが、スタウトの特徴は、大麦をローストする工程にあります。中でもこのギネスは232度でローストをし、この温度より少しでも高いと麦は発火してしまい、少しでも温度が低いとこの黒色にはならないのだそうです。



コーヒーやチョコレートのような香りがし、普段飲むブロンドのビールよりも少し苦味がある。それと、なんとなくクリーミーな質感があるような気がします。



ウィキペディアによれば、
研究によると、ギネスは心臓の健康に有益であるかもしれない。ある種の果物と野菜の中に見られる抗酸化物質に類似している、ギネスの中に存在する抗酸化物質の化合物が、動脈壁に有害コレステロールの蓄積する速度を下げるために、健康に有益であることが発見された。
のだそうです。だからと言って飲みすぎは良くないですよね(笑)
ところで下の画像はビール製造に使われる植物「ホップ」。聞いたことあるけど見たことないという方のために貼っておきました。気候の関係から、このホップが育つのは北緯35〜55度、南緯35〜55度のエリアのみ。つまり、オーストラリアやニュージランドなど(南側)、チェコ、ドイツなど(北側)がその該当国となっています。
このホップがビールの香りや苦味の成分になり、アロマホップとか、ビターホップとか、いくつか種類があります。
テンプル・バー(Temple Bar)



アイルランドといえばアイリッシュパブのイメージはありますか?日本にあるハブ(Hub)という飲み屋みたいな、ダブリンには数多くのアイリッシュバーが立ち並ぶ、テンプル・バーというエリアがあります。
テンプル・バーって「テンプル=お寺」「バー=酒屋」のように思ってましたが、テンプルというのは16世紀にそのエリアの地主であったテンプルさんという人の名前。バーは、ダブリン市内中心部を流れるリフィー川(River Liffey)左岸の意味なのだそうです。
19世紀にスラム化が進んだこのエリアを再開発した所、文化や芸術、若者の集うエリアとして大人気になって今に至ります。



パブには数件足を運びましたがケルト音楽(アイルランドの伝統音楽)が流れていたり、最近のものが流れていたりして雰囲気も良く、友達と楽しむにはピッタリの場所でした(僕は一人でしたが泣)。
特徴のあるビールとして印象的だったのはオイスター・スタウトという牡蠣のエキスを入れた黒ビール。牡蠣の味は全くしませんでしたが、ギネスよりスッキリした味わいで僕の好み。僕のオススメのテンプルバーはこちら。






色々なビールを試しに飲んでみることってすごく楽しいです。ぜひ皆さんも、旅行に行ったらその国のビールを飲んでみてください!
ダブリン写真集















次回は、絵画の話か、アイルランド旅行紀(後編)を書きますね。
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